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サーファーなのに、なんでSFJに入ってないの????

第2回『白渚海岸を語る会』

SFJ会員 大串 剛史(ぐっしー)

日時 平成12年10月28日 午後1時30分〜

場所 和田町役場2階第1会議室

第1回『白渚海岸を語る会』は、平成12年8月24日和田町役場の呼びかけで開催された。このときは、地元の方々を中心にした集まりで、サーファーの参加が少なかったということでしたが、約70名という参加者による討論会も開催され盛況のうちに終了したという報告があった。和田町外在住という立場ながら、ぐっしーは利用者という立場で、今回は特別に参加させていただきました。(^^)

議長団


上田真寿夫さん(SFJ事務局) 清野聡子さん(東京大学)議長


宇多 高明さん(建設省)、芹沢 真澄さん(建設コンサルタント)

参加者

白渚区在住の方々、和田の小中学校の父兄、土木関連者、町役場の方々、和田町議員、つり人、サーファーなど
過疎の町ということか高齢者がめだつ、、、

このような色々な関係者が工事前に同じテーブルに立ったということは。全国で1、2番目、当然千葉でははじめての試み。海岸法の改正ということが大きく影響している。この海岸法によって、今までのような工事のスタイルではなく、地域の人々が参加でき本当の意味で数十年先も考えた海岸工事が行えるるような法律に変わった。一応法律として多くの人の意見を聞くという方向に変わった。

今までは、行政と建設コンサルタントだけで工事が行われてきた。(実は今も、さまざまな場所で水面下で行われている)

行政が主催する会議は、「もろ御用?」って思われるかもしれませんが、ご存知無い方のために付け加えておきます。今回の前方で議長団として参加されている人達は、本当の意味で海を良くして行こうと考えている方達ばかりです。行政がまともかどうかの判断って、なかなか難しいと思います。それは今までの工事計画が、一般市民の声が届くオープンな場で論議された結果行われたものでなかったからでしょう。

しかし、今回の工事に関しては、広くオープンな場で論議されているのです。町役場の皆さんの勇気と努力を感謝します。Respect it!(なんせ私も参加させてもらっているのですから、、、)

はじめに、町役場 黒川助役からの挨拶の言葉があり、平成4年度から安全、海岸保全などの観点から工事のいきさつについて語られた。更に宇多さんから海岸法の法律の改正について語られた。

毎週海に行く、ぐっしーも、実は不勉強なところも多く、この語る会の参加は、とても勉強になりました。いままでの海岸工事の問題点というのは、1956年に制定された、海岸法ということが根幹とあった。この法律では防護という一言だけですんでいた。海岸近辺に住む人々の、生命、財産の防護の名の下に、日本の海は、テトラポットが海に投入され、浜は防波壁で囲まれていった。そしてそれは、今も続いている。

しかし、1999年海岸法の一部改正があり、防護以外に、環境、利用という側面が取り入れられた。

これらの海岸工事において一番の問題点は、本当に法改正にしたがって全ての工事が行われているのか?ということである。実際に法改正が行われても、行政を行う方々も、誰に対して相談するのか?ということが一番の問題であることは確実である。

本来ならば議員が、さまざまな研究会などで、討論し色々な意見を取りまとめを行うはずであるが、現在の日本において、本当の意味で30年先、100年先の海の将来を考えて語ってくれる議員がいるのか?本当に色々な人の意見を聞いて、納得してさまざまなことが決められているのか?ということである。その議員達を選出しているのは、実は我々なのです。とあまり選挙について記述をはじめると、怪しい人?から色々な妨害などもあるかも知れないので、その先を多く語ることはやめておきましょう。(^^;;;

今回の白渚の海岸工事においては、白渚ローカルとSFJ事務局の上田さんを中心としたサーファー達の地道な活動によって、本当の意味での、1999年の海岸法に従った工事を行って欲しいということが認められ、1年間の猶予を勝ち取ることが出来たということを付け加えておく。なんだ1年か?と思う人も多数いるかと思いますが、すでに決められた巨額の工事に対して、工事予算をそのままにしながら、一時中断させるという、ことが、どれだけ大変な労力だったかということは、実際に活動を行ってみなければ理解できません。言葉だけで、『頑張ってくれ!応援している!感謝している!』と言うより、実際に各地で行動してくれることを我々は望みます。そのためにも、いままで何が起こっていたか、これから何が起ころうとしているのか、みんなで整理し勉強し、行動していきましょう。(^^)

ちなみに、SFJという団体は、1993年、鴨川へのテトラポット投入工事を前日に知り、工事当日に工事船の前にパドリングして、実力行使という手段で、工事中止を行おうとした鴨川ローカルの女性サーファー大久保友美さん(現在SFJ代表)の行動が、その他の鴨川ローカル達に環境保護活動の火をつけ、全国に飛び火したことから始まっている。結局その工事は行われてしまったが、、、はじめは、サーファーは工事阻止という実力行使という手段しかなかった。

SFJについて更に詳しく知りたい場合は、SFJのホームページをご覧ください。入会などの希望は、このページより。

で、、、

2000年7月台風3号時の画像(越波による流木の被害)。1967年3月の空中写真の画像。当時は直立型の防波堤で越波に対応していた。2000年1月の空中写真。漁港からの突堤が大きくなり漁港付近に砂がたまりその他の地域の砂が少なくなって行った。現在の越波の被害の多くは、河口付近などという説明。また、漁民の為に行った漁港拡張工事が、海水の流れを変え、結果としてワカメなどの海草へ悪影響を与えたり、魚場を荒らすという皮肉なことになっているという事実も明らかになった。

春先は、冬に訪れる北からの波により河口側が深くなり、越波による被害が大きくなる。高潮から海岸のを守る1.2Km緩傾斜護岸が完成したが、現在は海岸整備ということに対しては途中という状況。当時は以前の法律の下で設計されている。工事着工から8年ということ。国道128号は、緊急輸送道路という災害時は一番最初に確保しなければならないという道路であることも事実である。とりあえず、越波による被害から守るということが急務であることは、最近の被害写真からも明らか。

白渚周辺の魚場、礒、サーフスポットなどの利用状況について説明、漁師の方々は礒、魚場をゼヒ残して欲しいという要望があるなどの説明。人工リーフが投入される予定場所は、サザエ、アワビ、エビ、イセエビ漁の魚場であり、礒はその周辺に訪れる魚達の産卵、稚魚の成長の場所でもある。

今回は、護岸が出来てよかったね。ということの会ではない。今後は、防護、環境、利用という3つを語ると、どれかが犠牲になるということを頭にいれながら論議しなければいけない。と宇多さんからの説明のあと、フリーディスカッションへと進行していく。

ぐっしーは、第1回目に参加していなかったので、当事者という視点ではなく、傍観者としてこの会に参加することにした。(^^;;;

そこで理解できたことは、今までの海岸工事は、工事の技術者と、行政の中だけですすんでいったということは否定できないということである。しかし、それは海岸法という法律の下で、法律にしたがって住民の生活を守るということを中心にしていたことであり、それはまったく否定することはできない。工事技術者も行政担当もサラリーマンである。法律にのっとり生命の安全を守る工事の設計を行った。ただそれだけである。その行為を非難だけしてもはじまらないということだけは注意しなければいけないということなのだ。

しかし、参加者の中には、「誰がどのように工事を決めたのか?」、「今も工事はすすめられるのか?」、「計画はどうなっているのだ!」、「私ははじめから工事にはハンタイなんだ!」、「工事の設計を行った鴨川土木の意見はどうなんだ!」、「行政としてはどうなのか?」、「この会はいったいなんなんだ!」、「議会や区で一度決定したことに対して、いまさら何なのだ!」などという声ばかり、声が大きくて、意見を言うことになれている人が表に出るだけであった。

これでははっきり言って、白渚の海を『語る』という会ではなく、白渚の海の関係者を『糾弾』する会のように見えてしまう。サーファーが「海で遊ぶために海をそのままにしてくれ!サーファーは地元経済に貢献してるんだ!」などと言える雰囲気ではない。女性、子供を含めて将来について語ろう!という雰囲気ではまったくない。議長団の方々や、本当に将来の海について意見を聞こうと場所を提供してくださった町役場の方々に申し訳ないという感じである。

議会というもので公共工事が決定され、限られた時間しかなく、自然や技術や人々の細かい気持ちのことなどを話せないのだとしたら、日本の海がこんなになってしまったのも当然なことのように思われます。という清野さんの話を後で聞いて無性に悲しく思いました。

人それぞれの立場があるのは理解できる。しかし、この会とはいったいなんなのだろう?と思ってしまう。これが修羅場というものなのか?

しかし、「いろんな人がちゃんと参加しているということだけでも評価することなのだ!関係者が不参加表明をしていない!」という上田さんの話を聞くと。そんなものなのかなぁ?という疑問も、、、、

※清野さんからのコメント
白渚の会議はすさまじかったというお話をいただいているのですが、今わたしが自分の調査地をあと半月で埋め立てられてしまう状態にあって、そのシビアさからすると、白渚はこれでも天国です。友人が反対の署名もしており、わたしも、市長、県知事だけでなく建設大臣と農林大臣に陳情書を送ることになりそうなんですが、その地域は、「議論すらできない」という状態にあります。行政も議会も埋め立てるサイドの業界の手先になっていることが署名運動のなかで明らかになってきて、一般市民は、公共事業に黒幕がいるという仮説は本当だったんじゃないかとしか思えない状態です。そういった暗黒時代が続いているところからしたら、公共事業の中止や変更について、明るいところで議論できるというのがすごいことだと思います。

どうか、明るいところで利害関係者が一同に会して行政も自分の意見をいうという場が用意されていることの凄さを感じてください!

そうできないところ、新聞記事にすらできないでつぶされていくところは凄まじく多く、海を守りたい人達の思いが文字通り圧力をかけられてつぶされているのです

人がそれぞれの立場で、主張する。他人の意見を聞こうともせず、、、日本という国では、このような会は、成り立たないのであろうか?と不安になりながら会議が終わって行った。

ある工事ハンタイ派方の「この会は、法律にのっとって、とりあえず開いて、お茶を濁そうとしているのではないか?」という懐疑的な言葉が非常に印象的であった。

今回の和田町の白渚の海を語る会は日本の縮図である。という上田さんの言葉が頭のなかから離れない、、、

そんな“白渚の海を語る会”であった。

そのような問題があるということも知らないで、今日も白渚で波乗りを楽しんでいる人が沢山いる。『語る会』の開始前に波をチェックしに行った千倉から町役場まで海岸線の道路上には、違法駐車の車が5台あった、、、すべて他府県ナンバーである。

同じビジターとして悲しい、、、

 


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