※斜線部分が地形的に波当たりの強いエリア(越波しやすい)
※上部の線が、白渚海岸保全区域 1,300m
※下部の線が、改良が必要な区間
構造タイプ | 1.人工リーフ | 2.離岸堤 | 3.消波工 |
概念図 | |||
背後地への超波の防止(防・災) | ・沖合消波タイプ沖合に石材又はコンクリートブロック被覆により人工の浅瀬(人工リーフ)をつくり、入射波を減衰させて、背後地への超波を抑える。・波浪減衰効果は高い | ・沖合消波タイプ沖合に消波ブロックによる防波堤(離岸堤)をつくり、入射波を減衰させて、背後地への超波を抑える。・波浪減衰効果は最も高い。 | ・堤前消波タイプ覆岸の堤脚部に消波ブロックを積み上げ(消波工)、入射波を減衰させて、背後地への超波を抑える。 |
海岸の変化(砂浜・岩礁) | ・人工リーフ背後は波が静穏になるため、砂が堆積する(侵食防止)。ただし、集砂の度合は、離岸堤ほど強くない。・周辺から砂を引き込むため、周辺海岸では若干侵食傾向となる。 | ・離岸堤背後は波が静穏になるため、砂が堆積する(侵食防止)。・周辺から砂を引き込むため周辺海岸では若干侵食傾向となる。 | ・海浜に構造物が設置されるため、現況地形とは異なる。 |
漁業利用 | ・水中構造物となり、水深も浅いため、船舶は困難となる。・背後の岩礁が砂で埋まる可能性が高い。(離岸堤と比較すると、埋まる度合いは低い。) | ・海上に突出するため、船舶の航行は不可。・背後の岩礁が砂で埋まる可能性が高い。 | ・消波工設置箇所では磯場が消滅する。・海域への影響はない。 |
海岸利用者 | ・砂浜幅が確保され、砂浜利用ができる。・岩礁に堆積した場合、磯遊びはできない。・背後地からのアクセス性は良い。 | ・同左 | ・海岸線に設置するため、海浜へのアクセスができなくなる。 |
サーフィン利用 | ・サーフィンは危険となり、できなくなる。 | ・同左 | ・海域でのサーフィンは可能。・打線から海へ出られなくなる。・打線付近ではサーフィンが困難となる。 |
景観 | ・水面下に没しているので景観を損ねない。 | ・(沖合の)自然の風景を損ねる。 | ・(海岸)自然の風景を損ねる。・沖合いの眺望はよい。 |
長所 | ・波浪減衰効果が高い。・砂浜幅が確保され、利用可。・背後地からのアクセス性が良い。・景観を損ねない。 | ・波浪減衰効果が最も高い。・砂浜幅が確保され、利用可。・背後地からのアクセス性がよい。 | ・海域でのサーフィンは可能。・沖合での漁業には影響ない。・沖合の眺望は良い。 |
短所 | ・船舶の航行は困難。・岩礁が砂で埋まる可能性が比較的高い。・サーフィンは不可。 | ・船舶の航行は不可。・岩礁が砂で埋まる可能性が高い。・サーフィンは不可。・自然の風景を損ねる。 | ・海浜利用ができなくなる。・海浜、海域へのアクセスができない。・自然の風景を損ねる。 |